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フランス人モーリス・パンゲ氏の
大東亜戦争で戦った特攻隊員へ 「共感と賞賛のメッセージ」




殺戮のために選ばれた犠牲者たちさ、と読者諸賢は言うだろうか。
だがそれは違う。

彼らが自分たちの運命を受け入れる その受け入れ方を見ないのは
彼らを不当に貶める(おとしめる)ことになるだろう。
彼らは強制され、誘惑され、洗脳されたのでもなかった。
彼らの自由は少しも損なわれてはいない。
彼らは国が死に瀕しているのを見、そして心を決めたのだ。
この死は なるほど国家の手で組織されたものではあったが、
しかし それを選んだのは彼らであり、
選んだ以上、彼らは日一日と その死を意志し、それを誇りとし、
そこに結局は自分の生のすべての意味を見出し続けるのだ。

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彼らにとっては単純明快で自発的な行為であったものが、
われわれには不可解な行為に見えたのだ。
強制、誘導、報酬、妄想、麻薬、洗脳、というような理由づけを
われわれは行なった。
しかし実際には、無と同じほどに透明であるがゆえに人の眼には見えない、
水晶のごとき自己放棄の精神を そこに見るべきであったのだ。
心をひき裂くばかりに悲しいのは この透明さだ。

生きていることが美しかるべき年頃に、
立派に死ぬことに これらの若者たちは皆、心を用いた、
そのために彼らは人に誤解された。

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彼らにふさわしい賞賛と共感を彼らに与えようではないか。
彼らは確かに日本のために死んだ。
だが彼らを理解するのに日本人である必要はない。
死を背負った人間であるだけでよい。


モーリス・パンゲ
著書『自死の日本史(ちくま学芸文庫)』より

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